2025年1月26日(日)50周年記念低高合同例会『森は生きている』劇団仲間

あの『森は生きている』が南足柄にやってくる!

日時 2025年1月26日(日)『森は生きている』劇団仲間

開場:13:30

開演:13:55~ 上演時間は2時間50分(休憩あり)です。

終演後に15分程度の50周年記念お祝い企画を予定しています。

場所 南足柄市文化会館 大ホール

後援:小田原市、南足柄市、箱根町、真鶴町、湯河原町、開成町、大井町、山北町  各教育委員会

お問い合わせ ✉kodomogekijyou.info@gmail.com

【おはなし】

ある大きな国に、わがままな女王様がいました。

ある年の大晦日、女王様が気まぐれにとんでもないお布令を出しました。

「新年までにマツユキ草を持ってきた者にはかごいっぱいの金貨をあげます」

欲ばりな叔母さんとその娘は金貨欲しさに、真冬の森へみなしごの少女をやりました。

しかし今は冬。マツユキ草は四月に咲く花です。どこを探してもあるはずがありません。

少女はこごえ死にそうになりながら森をさまよいます。

その時、遠くに金色の光が見えました。それは“十二の月の精たち”の焚き火でした。

十二月の精たちは大晦日の晩に集まって、年に一度のお祭りをするのです。

みなしごが心優しい少女だということを知っている十二月の精たちは、

困っているみなしごのために一時間だけ〈春〉をよびました。

みなしごがマツユキ草を摘んで家に帰ると、叔母さんとその娘はそのマツユキ草を 持って、女王様の所へ行きました。

すると、女王様は自分もマツユキ草を摘みに森へ行きたいと言い出したのです。

(劇団仲間HP)https://info277214.wixsite.com/gekidannakama/2019

 私たちは、優れた舞台芸術を鑑賞し続ける中で、視野を広げ、豊かな心、友情と自主性を育み、生きぬく力を身につけようと日々活動しています。あたたかな地域をつくるために、自分たちのまわりから仲間の輪をより大きく拡げていきたいと思います。

みなしごの少女は、どんな困難な状況に置かれても、心優しく、くじけず真っすぐに生きています。その姿をいつもみていた“十二の月の精たち”は、困っている少女のために一時間だけ〈春〉をよびます。また、わがままな女王は城を出て、様々な人と関わることで生きる上で大切なことを学んでいきます。

技術の発達により、人との関わり方も変わってきました。「人と摩擦を起こさないように、周りに合わせて、誰かの決めたルールに従っていれば安心。」「真面目に生きても損をするだけ、効率よく生きていけばいい。」「子どもは家庭でしっかりと育てなければいけない」と考える人も多くなってきました。

人は助け合って生きていくもの。困ったときには助けてくれる人がいる。人間が成長するためには多種多様な価値観に触れる環境が大切。そしてその環境や社会をつくるのは、私たち大人の責任である。ということをたくさんの仲間と考え合いたいと思います。

大ホールの舞台いっぱいに描かれる森の場面から感じる壮大な自然の豊かさ、きびしさ。人は自然の中で生かされていることや命の大切さについても考え合いたいと、この作品を選びました。

詩情あふれる舞台、美しい音楽など、圧倒的スケールで重厚な舞台。児童演劇の最高傑作と言われ、世代を超えて愛されて、60年以上公演を重ねてきた作品です。

創造団体と共につくり合ってきた、私たち神奈川県西部子ども劇場の50年のあゆみを大ホールいっぱいの仲間と祝いたいと思います。

神奈川県西部子ども劇場

仲間と共にみ続けて心の成長を、仲間と共に豊かな体験を