子ども劇場とは

ここでは神奈川県西部の地域で活動している“神奈川県西部子ども劇場”について紹介します。


神奈川県西部子ども劇場とは

神奈川県西部子ども劇場は、親と青年たちの力で1975年に創立し、現在約800名の会員がいます。子どもたちの成長に合わせた、優れた生の舞台芸術を鑑賞し、子どもたちの友情と自主性、創造性をはぐくみ、健全な成長をはかることを目的としています。

3歳から大人までが同額の会費を出し合い、みんなで支え合い、育ち合い、会をつくっていくことを大切にする「会員制」の会です。親だけではなく、年齢的に子どもたちに近い大人としての青年たちなど、いろいろな人が主体的に関わっています。みんなが積極的に関わることで、前向きに共感しあえる仲間づくりを目指しています。

優れた舞台芸術の必要性

子ども達が人間性豊かに成長していくには、充分な心の栄養が必要です。しかし子ども達の生活にはTV、ゲーム、携帯電話などの無機質な文化が多く、人をおとしめたりあざ笑ったりして喜ぶような、人間の尊厳を大切にしないものが溢れています。また、混沌とした社会状況の中で残酷な犯罪も多発しています。子ども達は、無意識のまま流されていくうちに、本物の価値すらわからなくなってしまいます。

 豊かな文化は心を耕し、内面を強くします。よりよく生きたいという希望と、先入観や偏見をはね返す理性にも働きかける力をもっています。定期的に生の良質な舞台芸術に触れる機会をもつことはたいへん意義のあることです。また、親と子が大勢の仲間と非日常の空間を共有し、共に笑ったり泣いたりする時間は、かけがえのない貴重な時間となります。

会の基本はサークル

子ども劇場の基礎単位は「サークル」です。例会の感動を共有する仲間の輪を、我が子の周りにつくり拡げ、サークルを育てていきます。お隣近所やクラスで心から子育てを語り合える場として、いきいきとしたサークル会をみんなで作りたいと考えています。

サークルは子育ての場であるとともに、大人(自分)を育てる場でもあります。日々感じることを分かちあい、地域や学校の情報を話したり、例会後の感想を出し合ったりする中で、色々な考え方に出会い、自分ひとりではなかなかわからない様々なことに気づきます。また、活動を通じて、サークルの子どもの中の一人として我が子をみることで、普段と違う我が子の姿に気づくことも多いはずです。是非一緒に、素敵なサークル作りをしましょう。