2020-2021年 例会一覧

低学年部例会


45周年記念低学年・高学年合同例会 

「オズのまほうつかい」 

        人形劇団むすび座

2020年7月19日(日)

1st 14時~16時(開場13時半) 2st 18時~20時(開場17時半)

※上演時間に45周年記念オープニング・エンディングを含む。

ある日家ごと竜巻に巻き上げられたドロシーは、知恵が欲しいカカシ、心が欲しいブリキ、勇気が欲しいライオンと出会います。三人は自信がなく、自分を好きになれません。そこで、どんな願いもかなえてくれる「オズの魔法使い」を探す旅に出ます。ぶつかり合い、時には喧嘩をしながら、かけがえのない仲間になっていくドロシーたち。
この作品を通して、仲間の大切さに気付いて欲しい。また、自分の良さに気付き、自分を好きになってほしい。そして、自分自身の中にある「知恵」「心」「勇気」を信じ、夢や目標を持って生きて欲しいと思います。
多くの人が知っている原作、むすび座ならではの手法を使った大型人形劇。低学年も高学年もたくさん取り組んで、大ホールいっぱいの仲間とワクワクドキドキの例会を迎えたいと思います。


2020年10月4日 「サーカスの灯」 ラストラーダカンパニー

真っ白な和紙で作られた世界。言葉を使わない舞台は、みる人の想像力を掻き立てます。小さなサーカスの中での出来事を、私たちは心の目で感じて考えて想像していきます。日常の生活の中で、ストレートに物事を伝えるのは難しいものです。でも、小さなシグナルでも気づく人が増えたら、またささいなことでも読み取る感覚が根付いていったら、思いやりあふれる世界を築くことに繋がるのではないでしょうか。

そして、鍛錬された技術をみるだけでなく、演じる人との出会いから、「結果だけがすべてではない」「挑戦することや努力することの大切さ」についても考え合いたいと思います。


2021年1月11日「動物忍者学校」 太鼓と芝居のたまっ子座

一人前の忍者になるために日々修行に励んでいる動物たちが、夢を実現させるために「忍者秘伝の巻物」を探します。その巻物に記された言葉とは?はたして巻物を手に入れることはできるのか?!

今の子どもたちをみていると、自発的に何かをやろうとする思考や行動力が弱くなってきていると感じます。これは子どもたちが変化したのではなく、周りの環境が大きく影響しているのではないでしょうか。夢は一人ひとり違っていい。子ども自身の中から湧いてくる夢。その夢を実現する力もまた、子ども自身の中から生まれてくるものです。そんな子どもたちを周りの大人たちは見守っていきたいと思います。

太鼓は自然の命をいただいて作られている楽器。その音は心に直接語りかけてきます。動物たちの大冒険にワクワクしながら、太鼓や笛の音を体いっぱい受け取って、生きぬく力をたくさん蓄えてほしいです。


2021年5月 「給食番長」 劇団仲間


「おいしい!」と言ってモリモリ食べる姿を想像して食事を作ったのに残ってる…そんな悲しい経験をした人は少なくないと思います。番長率いる1年2組は、入学してから一度も給食を全部食べた日がありません。なぜなら、遊びたいから!それに、嫌いなものがあるから!!子どものことを思って、心を込めて作った給食を全部食べてもらえない給食のおばちゃんたちはストライキを起こします。
子どもたちは自分たちの欲求を優先して食べない。でも、おばちゃんたちは子どもたちのことを思いながら、一生懸命作っている。相手の価値観や思いは、話すことで知ることができ、そして相手の思いに気づき、認め合うことで、相手を思いやることができるのです。
食の大切さ、食を通して感謝の気持ちや思いやりの心について、みんなで考え合いたいと思いこの作品を選びました。


高学年部例会


2020年10月31日 「未来」 東京芸術座


今まで話したこともなかったクラスメートから突然、電話をもらったみゆき。意味不明な言葉を残して、その直後に彼は自殺する。友だちから「見殺しにした」と責められ、高校を中退したみゆきは、「いい人になりたい」と、心の病と闘いながら、ボランティア活動をしている。昨晩、みゆきの弟の同級生が命を絶った。いじめの傍観者だった弟の名前が書かれた遺書を残して…
いじめが原因で未来を信じられず苦しむ子どもや、自死に追い込まれる子どもがいます。いじめはどんなきっかけでも起き、だれが当事者になるかもわからない。いじめる側、いじめられる側、傍観者も無関係ではありません。
劇場の仲間だけでなく身近な人たちと、この問題を一緒に考え合うことで、自分たちの周りにあたたかい地域を広げていきたいとこの作品を選びました。“いい人”とはなんなのか、どうすればいじめに苦しむ人はいなくなるのか。主人公に思いを馳せながら、わたしたち自身の生き方について考え合いたいと思います。


2021年1月17日「わたしとわたし、ぼくとぼく」   劇団うりんこ

LGBTという言葉の意味を知っていますか?この作品の主人公・健人はゲイであることを周囲の人に言い出せずに引きこもってしまいます。そんなある日、突然現れた少女に「世界を救ってほしい」と頼まれ、20年前の自分に会いに行くことになります。

多様性という言葉が取り上げられるようになった現代でも、嗜好や感情という面では、偏見や否定されることを恐れて本当の自分を出せないことはありませんか。周りと同じでいることに気を使い、本音を言えず、本来の自分を認めてもらえない…。すべての人の人生はそれぞれにかけがえのないもののはずです。お互いを認め合い、自分のままでいいんだと誰もが思える社会にしていくために、自分たちが知ること、そして人権について身近な人と話し合いたいと思い、この作品を選びました。


2021年5月「小林陽一&JJMキッズジャズコンサート」JJMプロジェクト


電子的な音や歌が増える現代の中で、長く子どもたちにジャズを届けている小林陽一の生の音を子どもたちに届けたいとこの作品を選びました。
ジャズの発祥はニューオーリンズ。南北戦争の終了とともに、自由を得た黒人たちが、生活のため、そして何より楽しむために生まれた音楽です。楽譜も読めない、そして様々な人種が混ざり合うその時代のその土地で、楽器を使って、耳で覚えたリズムはアドリブを加えながら受け継がれてきました。そんなジャズの背景にも思いを馳せながら、仲間と一緒にジャズを聴き、日常のストレスや今抱えている悩みを吹き飛ばしてほしい。リズムや躍動感にワクワクし、心豊かな時間を過ごし、明日を生きる活力に変えたいと思います。


日程未定 「音楽劇 消えた海賊」 東京アンサンブル

徴兵逃れの若者たちが集まる港町。

彼らはどこの国にも属さない、独立自営の自由な海賊を創りだした。それは、男も女も出入り自由、命令形のない、人殺しをしない、前代未聞の恐ろしい海賊。実在の海賊をモデルに書きあげた広渡常敏の21世紀のユートピア論が爆発する痛快な音楽劇です。

神奈川県西部子ども劇場

仲間と共にみ続けて心の成長を、仲間と共に豊かな体験を